オリンピックメモ-2

オリンピックの競技自体の素晴らしさを書いたメモ-1とは真逆に、ここでは、釈然としない腹立たしさを、忘れてしまう前にメモしておこうと思います。


□モヤモヤを考える

世界各国から集まったアスリート、そして献身的ボランティアの方々など、TVからでも大会自体がとても良かったと思います。でも何故か納得できない、モヤモヤと釈然としない気持ちがあります。それは何故、何に向けてなのか。


色々と思い巡らせた結果、なんで「今」なの?あと2ヶ月、あと半年、あと一年、先延ばしに出来なかったのかということだと分かりました。それによって失ったのは、都民・国民がTV以外に参加できず、東京でやっていながら、他の場所/国でやっていたような、そんな不思議な虚無感を感じたからだと思います。


そこにいるんだけど、本当にいるのか分からない。何か釈然としない。。。映画なら架空の世界だと認識して観るので、虚無感というより、むしろその空想を楽しめるのですが、今回は逆に現実を奪われたような、果たしてそれが現実なのか。何かお釈迦さんの手のひらで遊ばされていた孫悟空のような、そんな虚無感です(分かりませんが笑)。



□あと2ヶ月、あと半年、あと一年

選手/関係者は、圧倒的多数のワクチン接種、毎日PCR検査などにより、コロナ系のトラブルは非常に少なく、ホッとしています。その間、東京や日本全土でデルタ株由来のコロナ陽性者が連日記録更新しました。防ぐ手段は「我慢」のみ。頼みの綱のワクチンも、促進協力を依頼するも、蓋を開ければ数が足りずに停滞という、大どんでん返し。何とも虚しくチ〜ンと鐘が響きました。。


2020年3月に1年延期を決めた時、専門家は「ワクチンが最初の武器であり、最低でも1年半くらいはかかる」と言っていました。そこから組織的に円滑にワクチンをうったとして、どんなに急いでも半年。ということは丸2年以上経った夏、2022年の8月であれば、万雷の拍手のもと選手たちと興奮を共にできることは、白板に書かれていた筈です。

2021年7月12日 満席の観客はマスクなく

仮に2ヶ月遅くして今年の10月に実施したとしましょう。今で4割位の接種率ですが、5割に届くと思います。そうなると、現在のアメリカ(大谷くんの活躍、松山くんのマスターズなど満席のお客さんが見守る様)やイギリス(ウィンブルドンテニス/ゴルフ全英オープンなどは有観客で実施)と変わらず、スタンド満席で、飲食店も自由に営業し、新たな日常を勝ち得ていたでしょう。街に外国の仲間が行き交い、色々な交流も深まったでしょう。

2021年4月11日

□メンツ最優先の結果:冬季オリンピックと選挙

たった2ヶ月伸ばすことができず、なぜ今だったのか。それは2022年2月に行われる北京オリンピックと、選挙、そしてワクチン。この2つのファクターによって決まったと思います。


1) 北京オリンピック

どうしてもこの前に、開催したかったのでしょう。人類がコロナに打ち勝った証に、どうしても。でも数ヶ月程度の延長は、十分に可能だった筈です。


2) 選挙

今年は都議選、衆議院、自民総裁と3つ選挙が重なります。オリンピックの成果を元に、与党圧勝のシナリオを描いたのでしょう。例えば都議選(6/25公示)の前に飲食店の票を拾う意味で、陽性者数は底打ちして上昇傾向にあったにも関わらず、マン防に切り替え、禁酒を一時的に解除(6/21)しました。感染者数は勢いを増し、選挙終了後(7/4)すぐに、緊急事態宣言に変更(7/12)しています。


謎のマン防期間。もしあのまま非常事態=禁酒が続いていたなら。そしてインド・南アフリカなど、世界各地で起こる新しいコロナ株を水際で防げていれば。そして盲目になって突き進んだオリンピック。全てはメンツと選挙で勝つためという、私利私欲を最優先した結果です。それによって簡単に吹き飛んでしまった、多くの夏の行事、青春。その重さを感じる政治家がどれだけいるのでしょう。



□もう逃げられません

なし崩し的に強行されたオリンピック。でもここから真の輝きを放ちます。合言葉は「オリンピックで出来たのに?」です。


バブル方式により、街中ではデルタ株が猛威をふるい、過去最高の陽性者数を記録する中、オリンピック村では、ワクチン+PCR検査を併用した炙り出しにより、感染を最小限におさめられたことは、不幸中の幸いであり、遠来の客人に、不幸な思いをさせずに済んだと、心底ホッとしています。これこそが「安心安全の証だ」と胸を張る輩も大勢いるでしょう。


しかし裏返せば、検査の拡充とワクチンがあれば、大規模イベントの開催が可能になるというお手本になった訳です。例えばコンサート会場でワクチン証明書/PCR検査済み証明書があれば、緊急事態宣言下でも理屈上開催が可能になります。街の飲食店でも、全く同じ対応が可能です。事実イギリスやドイツなどでは、そうした証明書の元、外食を楽しんでいます。


二年越しに、今も家の中でしっかり外出を制限している方々は、本当にたくさんいらっしゃいます。そうした人たちは、オリンピック選手と全く同じ状況ですから、しっかりワクチンを接種し、検査証を出して、大手を振って街を歩きましょう。ロックダウンができないと、二言目には言い訳を並べた政治家の皆さん。誰もあなた方の話に耳を傾ける人はいません。そして衆議院選挙で今まで虐げられた庶民が束になって、鉄鎚が下されることでしょう。



□最後に

日本は技術立国と言われています。大手の製薬会社も多数あり、大病院、研究機関も沢山ありますが、アメリカや欧米よりもワクチン接種は圧倒的に遅くなりました。なぜ国産ワクチンはできないのか?そして外国で承認されたものが、国産よりも先に出回るという大失態は、国の制度の問題なのか、施設の不備が原因なのか。また今後は圧倒的に簡便で無料のPCR検査が求められるでしょう。「オリンピックで出来たのに?」。

もう白を切って逃げることはできません。


アーカイブ
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square